マンガから生まれたタイ語表現

弱虫ペダル のタイ語版の8巻を読んでます。

その中で、一年生の鳴子くんと今泉くんが夏休み合宿の補習を受ける教室に向かうため、一緒に学校の廊下を歩いているシーンがあります。

鳴子くん:
たまたま向かう場所が同じやからや ヘンにさけても気色悪いやろ
แค่บังเอิญ เราต้องไปที่เคียวกันเท่านั้น ต่างหากให้เดินหลบนายก็ขนลุกแย่สิฟะ”

บังเอิญ ˈbaŋ ˈʔəən coincidental たまたま
ขนลุก ˈkhǒn ˈlúk creepy 気色悪い

今泉くん:
“なんか一緒にいると仲良しみたいに見られるじゃないか”
มาเดินด้วยกันแบบนี้ก็เห็นว่าเราสนิทสนมกันสิฟะ

สนิทสนม sà ˈnìt sà ˈnǒm intimate 仲良し

鳴子くん:
アホッか そりゃワイのセリフや 今もコンビみたいに言われて”
เจ้าบ้า มั่นมันคำพูดชันต่างหากล่ะเฟ้ย เมื่อก็ได้ยินเขาพูดว่าคู่หูด้วยนะเฟ้ย

เจ้าบ้า ˈcâw ˈbâa stupid アホ
คู่หู ˈkhûu ˈhǔu buddy コンビ

今泉くん:
なに⁉︎ コンビじゃないだろ コンビじゃないぞ 明らかに‼︎”
ว่าไงนะ!? ไม่คู่หูนะเฟ้ย ยังไงก็ไม่ใช่คู่หูเห็นๆ!!”

ว่าไง ˈwâa ˈŋay excuse me なに?
เห็นๆ ˈhěn ˈhěn obviously 明らかに

セリフの最後の สิฟะ , นะเฟ้ย の意味がわからなかったので、タイ人のサルさん に聞いてみると、

สิฟะ , นะเฟ้ย はスラングで、元々は

สิฟะ สิวะ
นะเฟ้ย นะเว้ย

という単語の派生表現らしい。
意味は「〜だよ」「〜だろ」辺りなんだけど、元々の単語 สิวะนะเว้ย は失礼な表現なので親しい仲間内でしか使わないんとか。

で、なんで漫画で元々の単語でなくわざわざ派生単語の สิฟะ , นะเฟ้ย を使っているかというとテレビとか漫画で使うと子供の教育によろしくないから、教育的配慮でもう少しソフトな表現になるように1990年代辺りからマンガ翻訳者が作り出した表現らしいです。
つまり聞いたことがない単語でもタイ語ネイティブの人には音感でどの単語の派生表現か自然に理解できるって事なのね。

タイ語を教科書で勉強してわかるつもりになっても、実際にマンガとかドラマを見て全然分からないのはこの辺の事情もあるのかも…。