外人をなぜタイ語でファランというのか?

タイ語の授業で、なぜ欧米白人系の人たちをファランというのか教えてもらいました。

ガイジンはタイ語で

タイでは欧米系の白人をファランと言います。日本語で言うところのガイジンでしょうか。

ฝรั่ง
fà-ràng

ファランのタイ語解説

ファラン ฝรั่ง fà-ràng をタイ国語辞典でタイ語の解説をみると…

คนผิวขาวที่อยู่ในทวีปยุโรปและอเมริกา

引用:https://dictionary.sanook.com/search/

拙訳:ヨーロッパとアメリカの白人

タイの公的機関の辞書にはアフリカ系アメリカ人を意味する

ฝรั่งดำ
 fà-ràng dam

という表現もありますが、実際にはあまり使われていないそう。

ファランの起源

なぜ欧米の白人がファランと言われるようになったかと言うと、
11-13世紀の十字軍で元々はフランク王国(今のドイツ、フランス、北イタリアなどの西ヨーロッパ)の人々を指すペルシャ語 Franji がうまれその後、アラブやペルシャとの交易でタイに伝わったと考えられているのだとか。

グアバは?

タイではグアバ(ฝรั่ง)、じゃがいも(มันฝรั่ง)、パセリ(ผักชีฝรั่ง)などアユタヤ王朝(約400年前)にポルトガル商人が持ち込んだものを表す単語にファランが使われています。
こちらは、鳥の糞の色が白いことから白人を侮蔑する言葉として使われたのがはじまりだそう。

個人的には比較的新しい単語のイメージだったのですが、実は古くから使われている単度とわかって興味深かったです。