かれこれ20年ほど前初めてタイに行った時、バンコクはとてもスマートな人が多く女子学生のタイトスカートから見える細く、真っ直ぐな足がとてもまぶしく見えました。タイ人が日本人女子の足は象の足というのも納得。男性警察官の制服がシンガポール航空のCAなみにピッチピチなのは?でしたが、それなりにカッコ良くみえましたし、タイ人の美意識なのだろうと納得したのでありました。
あれから20年、今やバンコクに行ってもスマートな人が多いという印象はもはや過去の事となってしまいました。男性警察官の制服姿も見ていて暑苦しいし、ただでさえ暑いのに不快指数がさらに上がります。
世界保健機関(WHO)のデータによると日本の成人肥満率 4.5% に対し、タイは約2倍の 8.5% です。もっとも日本は Washington post紙にSuper-skinny と表現される程、肥満率の低い(ウガンダ、北朝鮮並み)国だからで、タイの肥満率も世界平均(18.9%)に比較すれば低いのです。
そんなタイでも、タイ仏像のように細い体型になりたい人は結構いるのかダイエット関連の記事をよく目にします。が、そんな中新しい切り口の記事が、
คนอ้วนมากกว่าครึ่ง “แฮปปี้”กับความอ้วน และไม่พยายามลดน้ำหนัก:
肥満の人の半数以上が太っていても”ハッピー” 体重を落とす努力はしない
アメリカのある研究によると肥満率は上昇しているにも関わらず、痩せる努力をしている人の率は減少しているという内容です。研究者の考察として、
“สังคมให้การยอมรับเรื่องน้ำหนักตัวปกติของคนเราที่กำลังก้าวไปในทิศทางที่ผู้คนมีน้ำหนักตัวเพิ่มมากขึ้นกัน และการที่รอบตัวเรามีแต่คนที่อ้วนขึ้น เราจึงคิดว่าเราก็มีน้ำหนักตัวเหมือนคนทั่วไป และไม่จำเป็นต้องลดน้ำหนัก”
肥満人口の増加傾向により、社会が肥満を普通の事として許容するようになった、また、我々も肥満の人も一般の人と同じと考えるまでになり、減量が必要ではなくなった。
ー かつては肥満が少数派だったのが、数が増えるに従い主流派に近づくと、違和感を持たれなくなり社会が許容するようになったということ? 社会的な制約がなければ、自身が肥満でも減量はしない、潔いですね。
ちなみにダイエットはタイ語で、
ลดน้ำหนัก ˈlót ˈnám ˈnàk
または、
ลดความอ้วน ˈlót ˈkhwaam ˈʔûan
この記事アメリカの authoritynutrition.com の引用なのですが、このサイト自体は如何にダイエットを成功させるかにフォーカスした内容にも関わらず、マティチョン紙はあえて肥満でもダイエットしない人が増えているという記事を持ってくるのがミソ。
ダイエットは 苦しい、辛い、報われない というイメージなので一般社会タイ人の価値観 สนุก sà ˈnùk、สบาย sà ˈbaay に馴染まないのかも。