”聞き取れない”はタイ語で?

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外国語を学習していて困るのは、日本語では同じ表現でも外国語では異なる単語を使わないとニュアンスが異なるとか、ネイティブに教えてもらわないと理解できない表現があることです。

日本語の ”聞き取れない” もそんな表現の一つ。聞き取れない原因によってタイ語表現は異なるとタイ語教室で教えてもらいました。

1. (自身のタイ語のリスニング能力が低く)あまり聞き取れない

ฟังไม่คอยออก ˈfaŋ ˈmây ˈʔɔ̀ɔk

2. (相手の話すスピードが速くて)聞き取れない

ฟังไม่ทัน ˈfaŋ ˈmây ˈthan

3. (精神的にダメージを受ける、音声源が壊れているなどで)聞くことができない

ฟังไม่ได้ ˈfaŋ ˈmây ˈdâay

上記2、3の場合は、基本タイ語のリスニングに問題はないが、相手の話す速度が速すぎるなどの何らかの理由で聞き取れない、あるいは聞きたくない場合に使用されるのに対し、1は自分のリスニング能力不足で聞き取れない、と表現していることになります。
2の表現 “ฟังไม่ทัน” だと、普通の速さの会話が理解できる場合に使用するのは適切ですが、そもそもタイ語のリスニング能力が低くて、通常のスピードでも聞き取れない場合に使うと、自信過剰な表現と受け取られる可能性もあるかもしれません。自分なんかが使うとヤクザの因縁レベルか…。

日本語では同じ単語でも、タイ語では使い分けが必要な表現は意外とありそうです。
気になる方は”間違いだらけのタイ語” めこん社が個人的にはオススメです。
目から鱗というか、この本のおかげでタイ語の謎がいくつか解けました。日本語を母国語とするタイ語学習者の間違いパターンを挙げ、何故間違っているのか、正しい表現は何かを豊富な例文で説明してくれます。自分は母国語が日本語なので、定期的に読み返して日本語的発想からの呪縛を修正できるよう、がんばりたいと思います。