繰り返しはタイ語の落とし穴

タイ語は他言語と比べると文法がシンプルで、難しいのは発音だけかというとそんな事はありません。
少なくとも自分にとっては、日常会話の難しさは英語の比ではありません。

繰り返しを意味する “ๆ” = ไม้ยมก ˈmáy yá ˈmók 日本語だと”々”に相当するかと思うのですが、タイ語レッスン初級 では 畳語 と説明されていました。

使い方の例としては、

ดำ ˈdam 黒い → ดำดำ = ดำๆ ˈdamˈdam 黒っぽい
ใหญ่ ˈyày 大きい → ใหญ่ใหญ่ = ใหญ่ๆ ˈyày ˈyày 大きめ
เด็ก ˈdèk 子供 → เด็กเด็ก = เด็กๆ ˈdèkˈdèk 子供達

自分のようなタイ語初級者にとっては、タイ語っぽい表現に感じられ、調子に乗って必要以上に使ってしまいそう。

でも、それはとっても危険! アンタラーイ!なのデス。
繰り返すことで、ニュアンスや意味合いが変わってしまう表現もあるのです。

ทำดี ˈtham ˈdii 良い行いをする
では、ดีを繰り返したら、
すごーく良い行いをするという意味になるかというと、全く違って、

ทำดีๆ ˈtham ˈdii ˈdii は、

ちゃんとやれよ!(さもないと大変なことになるよ)

という、警告になってしまうらしい。

同様に、
ทำเก่ง ˈtham ˈkèŋ 上手くできましたเก่ง 上手を繰り返して ทำเก่งๆ ˈtham ˈkèŋ ˈkèŋ と言うと、上手く作ってよ!という、なんとも上からな言葉になるのです。
誰かに食事を作ってもらって、すごく上手にできたね!って褒めるつもりが、ทำเก่งๆ と言うと、とても失礼なヒトになってしまうのであーる。

ちょっとでも、不安になったらちゃんと辞書とかで確認した方がいいね。日本国内で日本語で使うなら プログレッシブ タイ語辞典 の一択かな。

タイ語は落とし穴だらけなのであった。・°°・(>_<)・°°・。