タニヤ嬢の実用日本語講座

タイの夜の世界にもマニュアルなるものが存在するらしい。ツイッターを眺めていたら、タニヤ嬢から日本語接客マニュアルを見せてもらった人がテキストの画像をアップしてました。 日本語部分はすべてひらがなで、その下にタイ文字で音声表記とタイ語翻訳がつけられていました。これってホントの実用日本語デスネ!

簡単なタイ語なので、文字起こししてみましたよ。

夜の仕事はもうやめたいです。
อยาก เลิก ทำกาง คืน แล้ว ค่ะ

水商売はもうやめたいです。
อยาก เลิก ทำกาง ขายบริการ ค่ะ

昼間の仕事がしたいです。
อยาก ทำกาง ตอน กลางวัน ค่ะ

普通の仕事がしたいです。
อยาก ทำกาง ธรรมดา ค่ะ

私の面倒を見てくれますか?
ช่วย ดูแล ดิฉัน ได้ไหม คะ

家賃を払ってくれますか?
จาย ค่า เช่า ให้ ดิฉัน ได้ไหม คะ

月にいくらもらえますか?
ได้รับ เดือน ละ เท่าไหร่ คะ

お父さんが病気です。
คุณพ่อ ป่วย อยู่ ค่ะ

私には家庭の事情があります。
ดิฉัน ต้อง รับ ภาระ ครอบครัว ค่ะ

ขายบริการ = 口語 ขายตัว  は水商売と訳されていましたが、タイ語の本来の意味は売春なので、日本語の水商売と意味が異なります。ではタイ語で水商売に近い単語があるかと聞くと、日本のように女性がテーブルに同席してお酒を飲むような業態自体 聞いたことがないとのことでした。確かに欧米でもなさそうなので日本独自の業態かもしれません。ちなみに ขายบริการ は売春ですが、บริการขาย セールスサービス(カスタマーサービス)になるのでご注意を。つまり売春の ขาย は”身体”を意味しますが、セールスサービスの ขาย は”販売”を意味します。

にしても、話の流れがなんともシステマティック。「普通の仕事がしたい。」とかわいく相手の同情を誘い、いきなり一本攻めで「月にいくらもらえますか?」である。言うべきことは言うぜ!って感じでなんとも清々しい。
善良で思いやりのある日本人男性の中には同情しておこずかいをあげちゃったりする人もいるに違いない。ちなみにスマイル0円は書いてない。
この日本語マニュアルの表紙には、マンガで書かれたウェディングドレス姿のほほえむ女性と男性…怖すぎる。