タイ語学習歴が長くても”同じ”をタイ語で正しく使えている人は意外に少ないのではないでしょうか?
日本語や英語だと”同じ”という一つの単語で表現できますが、
タイ語はケースにより異なる単語を使わないと誤解を招きます。
実はけっこう難しい単語なんです。
Google翻訳でも間違った単語で翻訳されるので、ちゃんと理解しておかないと誤訳に気付けないという危険。
そもそも”同じ”とは?
日本語で”同じ”と言ったとき、内容は大まかに ”同一” か ”ひとしい” の二つに分類されます。
同一
別のものではなく、そのものであるさま。同一である。
ひとしい
二つ以上のものの内容・状態などに区別がないさま。同様である。
引用元: goo辞書
タイ語の”同じ”は同一かひとしいかで違う
タイ語の ”同じ” は 同一 か ひとしい かで使用する単語が異なるので、注意が必要です。
場合によっては誤解をまねくことに。
同一の場合
เดียวกัน diaw kan
例:
同じ学校 โรงเรียนเดียวกัน rohng-rian-dieow-gan
同じ部屋 ห้องเดียวกัน hông-dieow-gan
ひとしい場合
ひとしい場合は、ひとしいのが種類か数量かでさらに異なります。
種類が同じ:
เหมือนกัน mʉ̌an kan
例:
同じメニュー เมนูเหมือนกัน may-noo mĕuan gan
同じ(デザインの)カバン กระเป๋าเหมือนกัน grà-bpăo mĕuan gan
同じ(タイプの)車 รถเหมือนกัน rót mĕuan gan
数量が同じ:
เท่ากัน thâw kan
例:
同い年 อายุเท่ากัน aa-yú-tâo-gan
同じ身長 สูงเท่ากัน sŏong tâo gan
同じ値段 ราคาเท่ากัน raa-kaa-tâo-gan
他にも”同じ”を使った具体例を以下の記事にしました。
よかったら理解を深めるのに読んでみてくださいね。
”同じ時間”はタイ語で?:
“同じものください”はタイ語で?:
“同い年(同じ年齢)” はタイ語で?:
”同じ気持ち”はタイ語で?
では、感情、意見、考え方などが”同じ”はタイ語でなんと言えば良いのでしょう?
このような目に見えないものが”同じ”と表現する場合、タイ語は เดียวกัน と เหมือนกัน 両方使えます。
同じ意見です。
มีความคิดเห็นเดียวกัน mee kwaam-kít-hĕn-dieow-gan
มีความคิดเห็นเหมือนกัน mee kwaam kít hĕn mĕuan gan
同じ気持ち(同じように感じます)。
มีความรู้สึกเดียวกัน mee kwaam róo sèuk dieow gan
มีความรู้สึกเหมือนกัน mee kwaam róo sèuk mĕuan gan
ใช้กระเป๋าเงินเดียวกัน chái grà-bpăo-ngern-dieow-gan
と言うと、家計を共有している と理解されるようです。
日本語では”同じ”で全てなんとなく通じますが、タイ語は違うんですね。
使い分けが会話でさくっとできるようになるといいな。