”なんでもない”、”まかせとけ”はタイ語と英語で?

タイ – 英 辞書 個人的にはタイ – 日 より理解しやすいです。Amazonリンク

タイ語版、英語版の弱虫ペダルを日本語版を参照しながら読んでいます。
今読んでいるところは、主人公のクライマー小野田くん一年目のインターハイ、1日目、山岳ステージに入ったところ。三年生クライマー巻ちゃんの回想シーン。

新入生のリストを見て、クライマーがいない(入部希望者自体が1桁笑)と主将金城にグチをこぼす巻ちゃん。

“クハハ 何でもないショ”
“Heh! ha-ha! Never mind. forget I said anything.”
“ฮะ ฮะ ฮะ ไม่มีอะไรหรอกน่า”

“まかせとけヨ”
“just leave it all to me!”
“เชื่อมือชั้นได้เลย”

“インターハイの登りはオレが引っ張ってやるからヨ!”
“I’ll pull us up the mountain stage at the inter-high.”
“เดี๋ยวตอนไต่เขาในอินเตอร์ไฮชั้นลากให้เองป่ะ”

と、不満げです。

ฮะ ฮะ ฮะ ไม่มีอะไร หรอกน่า
ˈhá ˈhá ˈhá ˈmây ˈmii ʔà ˈray ˈrɔ̀ɔk ˈnâa
ハ ハ ハ/ 何でもない/ よ(末助詞:強調)
→ クハハ 何でもないショ
Never mind. forget I said anything.

หรอกน่า ˈrɔ̀ɔk ˈnâa は文末詞 。 それ自体に特に意味はありませんが、
単に” ไม่มีอะไร ˈmây ˈmii ʔà ˈray” だと、”何もないです” で、聞いた人は特に心配も深読みしないのに対し、
ไม่มีอะไร หรอกน่า ˈmây ˈmii ʔà ˈray ˈrɔ̀ɔk ˈnâa” の場合、聞いた人は アレ? どうしたのかな、きっと何かある と思うそう。
หรอกน่า ˈrɔ̀ɔk ˈnâa が会話文末についていると話者の話題に対する、

めんどうくさい、
不満、
会話を切り上げたい(もういいよ、この話題はお終い)

という気持ちを表しているんだとか。

たしかに、英語版でも Never mind. forget I said anything. とちょっと拗ねてるの?的な表現ですね。意味的には 俺の言ったことは全部忘れてくれ “Forget that I spoke.” という感じで、さっき言ったことは忘れてよ “Forget what I said.”とはニュアンスが異なります。

เชื่อ มือ ชั้น ได้เลย
ˈchʉ̂a ˈmʉʉ ˈchán ˈdây ˈləəy
信じる/ 手腕/ オレ/ よ(文末詞:強調)
まかせとけ
just leave it all to me!

この文章での มือ ˈmʉʉ は ฝีมือ ˈfǐi ˈmʉʉ skill 腕前 の意味だそうです。最初は先生も 手のมือ ˈmʉʉ かと思っていたようですが、確認するとฝีมือ ˈfǐi ˈmʉʉ でしたとの事。

巻ちゃん面倒くさいデス。

でも総北高校 自転車競技部、あんな怖そうな先輩が三人もいたら普通に入部をためらいそう…。