仮想通貨はタイ語と英語で?

今年になってニュースでよく耳にする仮想通貨。仮想通貨自体どういうものかよく理解できていないのですが、タイ語や英語でどう表現するか確認してみました。

เงินเสมือนจริง ˈŋən sà ˈmʉ̌an ˈciŋ , Virtual Currency
เงินดิจิทัล ˈŋən ˈdí cì ˈthan ,  Digital Currency

ちなみに暗号通貨は英語ではcryptocurrency 。タイではそのまま英語で使われている記事が多いですが、タイ語では เงินดิจิทัล と仮想通貨と同じ表現が使われています。

仮想通貨には一般的な電子マネーなども含まれるので、ビットコインに代表されるブロックチェーン技術を使ったものを暗号通貨と厳密には表現するようですが、一般的には仮想通貨と暗号通貨はほぼ同じものとして表現されている記事が多いです。

หากพูดถึง cryptocurrency หรือเงินดิจิทัล หลายคนอาจคุ้นหูกับสกุลเงินอย่าง Bitcoin ที่ราคาพุ่งทะยานขึ้นมาเรื่อยๆ จนทุบสถิติ ทำ New High สูงกว่า 7,000 ดอลลาร์สหรัฐ...

ちなみに自身の周りで仮想通貨を何か使ったことや保有したことがある人がいるか聞いてみましたが、1人もいませんでした。聞いた途端に「それって詐欺があったやつだよねー。」とか、かなり胡散臭いものと考える人も。

でもこれって、日本史で習ったところの金本位制から管理通貨制度への転換時も同じ反応だったのではないでしょうか? 今まで金で価値が担保されていたものが紙きれ+政府保証にと言われても、政府保証ってナニ?的な。今我々が使っている日本銀行券も政府保証がなければただの印刷物です。紙代+印刷代の価値しかありません。逆に政府保証に対する信用さえあれば貝殻や石でも通貨としても価値を持つというのはちょっと不思議な感じさえします。

日本では日本政府に対する信頼が大きく、偽札も流通していないので仮想通貨は相対的に信頼度の低い投機対象と考える人が多いのだと思います。実際に現時点では価格変動リスクがあまりに大きい為、決済手段として使用する人はまだ少数派で、投機目的で保有する人が多いらしい。
極端ですが仮に自身がジンバブエに住んでいたらどうでしょう? ジンバブエドル通貨(現在は米ドルが流通しているようですが、これも供給が不足気味)よりもビットコインのような仮想通貨の方がインフレ、デフォルトなどのリスクが低いと考えると思います。世界には政府保証があまり意味を持たない国がまだ多くあり、金を買ってリスクに備える人たちが携帯を持てば仮想通貨を購入する人も増えるのでは?

昔、インドシナ難民のニュースで難民が金のアクセサリーを見につけてる人を見て、贅沢だと言った日本人がいましたが、これは自国通貨が国外で価値を持たないから財産を金に変えて身につけてる訳ですよね。でも現代なら金だけでなく、仮想通貨も選択肢になるのかも。金は落としたり、泥棒にあったり、国外への持ち出しにリスクがありますが、仮想通貨ならそのリスクは低くそう。

仮想通貨だけではありませんが、電子決済が広がりスウェーデンのように現金利用率が2%なった国もあるそうです。現金が廃止になると偽札流通や、盗難、現金管理に伴うコストも無くなるのは魅力的に思えますが、平和な日本で決済通貨として流通するのはまだ先のようです。

ちなみに私は仮想通貨の類は一切保有していません。理由は”よくわからないから”です。