田舎はツライよ。

田舎はつらいよタイ語教室の先生はタイ東北部ガラシンの出身。ご実家はドラゴンフルーツの栽培農家で、結構な田舎らしい。

どのぐらい田舎かというと、水は基本、井戸水を組み上げてタンクに貯めて使う。公共の水道設備も整ってはいても、先生の家に来る頃にはチョロチョロ状態。冷水シャワーが標準で、湯船にお湯をためて入る発想そのものがありません。
日本みたいに田舎の水はやっぱり美味しい! と、ならないのもタイの田舎。タイの農業に農薬はつきもので、使用農薬の行き着く先は地下水。 飲料水は業者に宅配してもらうそう。さすがのタイ人もマイペンライとはいかないらしい。

野菜も安心して食べられるのは低農薬の自家用に栽培した野菜のみ(田舎なのに)。野菜を専用洗剤で洗って食べるのは中国本土だけではないのね。先生のタイ人の親戚は日本に来ると、日本の野菜はおいしい!と言ってトマトなどの生野菜をたくさん食べて帰るそうだ。

おまけにタイの田舎も日本の田舎と変わらずムラ社会。うわさ話がジューシーなのは世界共通か。
先生は村で初めて外国人と結婚した女性ということで、かなり好奇の目にさらされたらしい。豪華な結婚式と素敵なご主人で妬まれたのか、「なんであんたの娘があんな良い旦那と結婚できるのよ!」と家族にいちゃもんをつけてくるトンデモご近所さんもいたらしい。アドラー心理学では人間の悩みの全ては人間関係の悩みらしいですが、世界共通なんですね。

老後はタイの田舎で、純朴なタイ人のほほえみに囲まれてゆっくり暮らしたい、なんて妄想している人がいたら、目を覚ませ!って言いたいわ。